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テーブル、
一机多用。
少ない持ち物でゆたかに暮らす――。 モノ・モノでは、もう30年以上そんな提案を続けています。 キーワードは“一机多用”。ダイニングテーブルを食事だけではなく、 くつろぎのスペースとしてに活用できれば、大きなソファが不要になり、 限られた空間をすっきり、広々と使うことができます。
一机多用に適したテーブルの高さは61cmがベスト。 標準的なダイニングテーブルより約10cmほど低いサイズです。 それにあわせる椅子は、座面が思いっきり広くて 高さはやや低め(座面高36〜38cm)のほうが気分がいい。 なぜなら靴を脱ぎ、器を手に持って食事するのが日本人だから―。 工業デザイナーの秋岡芳夫が唱えた身度尺の考えを、 モノ・モノはいまも忠実に守り続けています。
秋岡芳夫とモノ・モノが
提言する低座の暮らし
いまのLDKの家具の数、多すぎます。一つでもいいから減らして広々と住みましょう。まずテーブル。ダイニング用とリビング用とをわけないで一つで兼用しましょう。高さが61~63センチの大きめのテーブルなら「一机多用(いっきたよう)」。食事・団らん・お客・一杯・書きもの、すべてが一つで間に合います。
そのテーブルに高さを合わせて、座面高38センチ前後で、肘がなくて座のクッションが硬目の椅子を選べば、この椅子も「一椅多用(いっきたよう)」。リビングにもダイニングにも兼用できます。この一机多用なテーブルと一椅多用な椅子を組み合わせて使うことで、部屋がぐんと広くなります。
一椅多用に使う椅子の座は思いきり広いのがいい。「座布団ぐらいないとゆっくり腰掛けてられないよ」と、十数年大きな椅子でくらして来た経験から、ぼくは椅子を買う相談に来た人に教えています。「バーのカウンターの腰掛けみたいなんじゃあなくて、ご飯も大きな椅子でたべた方がおいしいんだ」と。
文:秋岡芳夫 『暮らしのためのデザイン』(新潮社・1979年)より抜粋
低座ダイニングはなぜ居心地がいいの?理由を知りたい方は……。
秋岡芳夫(あきおか・よしお)
工業デザイナー、木工愛好家、著述家、教育者
1920年熊本県宇城市生まれ。東京高等工芸学校卒業。デザイン事務所KAK設立を経て、1970年にグループモノ・モノを結成。工業化社会にいち早く警告を発し、“立ち止まったデザイナー”を名乗る。消費者から愛用者へ、工作人間、裏作工芸といった持論を展開し、生活技術の回復を訴えた。東北工業大学工学部教授、共立女子大学生活美術学科教授を歴任。1997年没。
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138,600円(税12,600円)工業デザイナーの秋岡芳夫が、床座に慣れ親しんだ日本人のためにデザインした低座椅子。女性にも人気があります。
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128,700円(税11,700円)日本人のための椅子を生涯にわたり研究した豊口克平が、1955年にデザインした低座の名作椅子です。
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297,000円(税27,000円)秋岡芳夫デザインの名作「あぐらのかける男の椅子」の姉妹品がこちら。大小3つの椅子からなるダイニング用のベンチです。
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275,000円(税25,000円)「トヨさんの椅子」の座り心地はそのままにベンチ風にした安楽椅子。体が沈み込まず、姿勢がくずれにくいのが特徴です。
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297,000円(税27,000円)角テーブルの使いやすさと、丸テーブルのやさしい印象を併せ持つ、オリジナルのテーブルです。
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352,000円(税32,000円)「親子の椅子」や「トヨさんの長椅子」とも相性がいいロングテーブル。左右から出入りしやすい形になっています。