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熱々のスープを入れても両手でしっかりと持てる。軽さと断熱性がうれしい小ぶりの丼。
安比塗・5寸小丼(そば椀)
15,400円(税1,400円)
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安比塗・5寸小丼(そば椀)
15,400円(税1,400円)

麺類を入れても器が熱くならず、中身が冷めにくい

岩手県八幡平市の安比塗漆器工房が手がける直径15cmの小丼(どんぶり)です。うどんや蕎麦はもちろん、丼物にも使えます。焼き物の器よりも断熱性が高いので、中身が冷めにくく、熱々のスープを入れても器をしっかり持って食べることができます。

満水時の容量は770ml。一般的なラーメン丼(約1000ml)よりふた回りほど小さいので、手に持ちやすく、お昼に軽く麺類を食べたいときにちょうどいい器です。「そば椀」という名前がついていますが、鉄火丼や親子丼にもぴったり。安比塗漆器工房の工藤理沙さんは、「これより器が大きくなると、ご飯物が映えなくなります。上品に盛り付けることができる、ほどよいサイズが5寸なんです」と話してくれました。工藤さんの自宅では、煮物を盛る大鉢としても、この器が活躍しているそうです。

本作のもうひとつの特徴が「軽さ」。同じサイズの焼き物の器と比べると、半分以下の重量なので、食器洗いも片付けも楽。目上の方へのギフトとしてもよろこばれています。

写真右は新品の状態。左は布巾で使用後に毎回拭き上げた漆器。新品時よりも艶が増している。
写真右は新品の状態。左は布巾で使用後に毎回拭き上げた漆器。新品時よりも艶が増している。

生活者の視点で、使いやすく、実直な器づくりを目指す

日本有数の良質な漆の産地である岩手県では、古くから各地で漆器が作られてきました。安比塗漆器工房のある八幡平市安代地区でも、江戸時代末期から1960年頃まで荒沢漆器という名で漆器が作られていましたが、戦後の急速な工業化により生産が途絶えてしまいました。

そうした歴史を受け継ぎ、地元の漆器文化を再興するために、1983年、漆の塗師を養成する研修施設、安代町漆器センター(現・安代漆工技術研究センター)が開設されました。安比塗漆器工房の作り手は全員、同センターの卒業生。現在は3人の女性職人が家事や子育てをしながら、生活者の視点で長く使える漆器を製作しています。

そんな安比塗の漆器の特徴は、とにかく丈夫なこと。蒔絵などの加飾は施さず、木地に漆をひたすら塗り重ねることで、本堅地(※1)に匹敵する強固な塗膜を実現。毎日使ってもビクともしない器になっています。漆の産地、岩手県・浄法寺町に近いこともあり、上塗には希少な国産(浄法寺)漆を使用しています。

表面はあえて光沢を抑えたマット(ツヤ消し)仕上げになっていますが、食器を洗った後、布巾で毎回拭き上げことで、艶が徐々に増し、新品のときよりも美しい光沢が生まれるところも安比塗の魅力です。

色は朱塗と溜塗(※2)の2種類。黒のご用意はもともとありません。修理(塗り直し)も工房で随時行っているので、安心してお使いいただけます。なお、ギフトの場合は、無料で簡易包装を承ります。ご注文の際、備考欄に「ギフト包装希望」とご記入ください。

※1 生漆に地の粉(珪藻土の粉)を混ぜたものを木地に塗り重ねる下地の技法。
※2 朱色の上に半透明の黒の漆を塗り重ね、下地の赤色を薄く透けて見せる技法。使い込むうちに漆が透けてきて、色が次第に明るくなる経年変化が楽しめます。


安比塗漆器工房

安比塗漆器工房(あっぴぬりしっきこうぼう)

漆器生産地として名を馳せた、岩手県・安代地区の荒沢漆器。その流れを受け継ぎ、1983年に開設された漆器工房。地元の塗師養成所を卒業した女性職人が生活者の視点で現代の暮らしにあった器を製作している。上塗には自社で精製した希少な国産漆(浄法寺漆)を使用している。


作者
安比塗漆器工房
素材
天然木(トチ・漆塗)
サイズ
直径15×高さ9cm
重量
約146g
容量
約770ml(満水時)
製造国
日本

注意事項
※食器機や乾燥機の使用はお控えください。
※金属のカトラリーを使うと表面を傷つける恐れがあります。


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