1960年の発売以来、ロングセラーを続けている低座の名作椅子
和室や和モダンなインテリアと相性抜群のパーソナルチェアです。座椅子としては座面がやや高め(29cm)なので、座ったときに膝の負担が少なくてすみます。また、脚の形がソリのようになっているので、和室で使っても畳表を傷つけないのが特徴です。
この「低座イス」は、坂倉準三が1960年の「ミラノ・トリエンナーレ」の日本ブース出展のためにデザインした家具のひとつです。その完成度の高さから翌年には天童木工より製品化され、マイナーチェンジを重ねながら約60年にわたり、製造が続けられています。
当店で販売している「トヨさんの椅子」にシートの形がよく似ていますが、本作のほうが座面が10cmほど低く、座面の傾斜角も深いため、休息により適しています。座面の幅は55cmとたっぷりあるので、あぐらをかいてくつろぐこともできます。
日本舞踏家の自邸用に作られた座椅子が原型
低座イスのルーツは、1948年に日本舞踏家の吾妻徳穂氏が和室で使用するために、特徴的なソリ型の脚に竹カゴの背と座をつけた座椅子にさかのぼります。その後、1957年ごろに現行の低座イスにつながる、だ円形の背もたれと座面にデザインが変わり、量産家具として市販されるようになったそうです。
いまでは想像できませんが、発表当時は"座椅子”という概念自体がまだなかったため、「低座イス」のコンセプトは斬新で、ジャパニーズデザインを象徴する椅子として注目を集めました。カンチレバー構造(片持ち梁)のフレームは、2枚の成形合板(プライウッド)をくり抜いて作られており、軽快かつ十分な強度があります。
製造元の天童木工は、1940年に山形県天童市で創業。成形合板(プライウッド)を使った量産家具のパイオニアとして、数々の名作椅子を生み出しています。
座面カラーは9色。ウールとアクリルの混紡生地で、落ち着いた色合いが特徴です。ご注文からお届けまで30~60日ほどかかります。
座面カラー
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坂倉準三(さかくら・じゅんぞう)
建築家
1901年岐阜県羽島郡生まれ。東京帝国大学文学部美学美術史学科卒業。1929年に渡仏し、建築家のル・コルビュジェに師事。1937年パリ万博日本館で万国博最高大賞受賞。1940年に坂倉準三建築研究所を設立。1969年に亡くなるまでの間に約300もの建築・デザインを手がける。
- デザイナー
- 坂倉準三
- 製造元
- 天童木工
- 素材
- 本体:ブナ成形合板(ウレタン塗装)、クッション:ウレタンフォーム、張地:アクリル70%、ウール30%
- サイズ
- 幅55×奥行68.3×65cm(座面高さ29cm)
- 重量
- 7.7kg
- 生産地
- 日本
- 納期
- 3-4週間
- 注意事項
※受注生産品のため、ご注文後のキャンセルはお受けできません。
※島しょ部(沖縄県含む)へのお届けは、追加の送料(中継料)がかかります。金額はご注文後にお知らせします。
※天然木のため、木目や色合いが一点一点異なります。
※木材が反るのを防ぐため、エアコンやヒーターの近くでの使用はお控えください。
※メーカー直送品のため、代引き決済はご利用ができません。
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