
背筋をピンとのばして座れる、スタッキング可能なスツール
玄関で靴を脱ぎ履きするとき、洗面台で髪を乾かすとき、あるいはキッチンで煮込み番をするときなど、幅広い場面で活躍するスツールです。2本脚のデザインは見た目もすっきり。片手で持ち上げて楽に移動できます。
デザインしたのは北海道在住の木工家、高橋三太郎さん。高橋さんは、札幌市のギャラリーで個展を定期的に開催していますが、その際に行っているギャラリートークにぴったりな椅子が会場になかったことから、このスツールを考案したといいます。
「使っていないときは積み重ねてしまえるように背もたれはなし。それでいて1時間くらいは疲れずに座っていられる、そんなスツールを目指しました。座面の高さは当初、3サイズを考えました。身長の低い人は座面が低めの椅子に座って最前列に座り、身長の高い人は座面が高めの椅子に座れば、視線が妨げられることが少なくなるのではと思いました」と高橋さんは、デザインのコンセプトを語ります。
ちなみに製品名の「パピルス」は、英語のペーパーの語源となった言葉。書物と同様、文化を伝える場所であるギャラリーや図書館などで使ってもらいたいという願いが込められているそうです。
玄関から洗面所まで、使用目的に合わせた3サイズ展開
当店で販売しているのは3サイズです。下の「SH370」は、マンションのような段差の少ない玄関で靴を脱ぎ履きするときに重宝するほか、高さ60~63cmの低めテーブルと組み合わせ、ゲスト用の椅子にするともできます。ちなみに靴ベラはオプション品で、取り付け位置を右利き用と左利き用とで変えられます。

下の「SH520」は、座面が高めなので“パウダーチェア”としておすすめ。洗面所で座って化粧をしたり、ドライヤーで髪を乾かすときに便利。キッチンに移動させれば、野菜の皮むきをしたり、煮込み番をしたりするときの作業椅子になります。

下の「SH420」は、一般的なダイニングチェアと同じ高さ。お客様用に予備の椅子がほしい方やリビングワーク用のコンパクトな椅子を探している方におすすめします。

本作の製造は、北海道網走郡津別町にある山上木工が担っています。同社は、経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定された木工の先進メーカー。コンピュータ制御の高精度な工作機械をいち早く導入する一方、木工家・高橋三太郎氏と協働し、職人の手業も培ってきました。鳥の脚のような2本脚のデザインは、華奢(きゃしゃ)に見えますが、台座の部分を複数の補強材を使って接合してあり、公的機関のテストでは200kgの荷重を加えてもビクともしなかったそうです。
座面カラーは布地で12色ご用意しています。本体カラー(素材)は、メイプルの1種類のみ。受注生産品のため、ご注文からお届けまで1ヶ月ほどかかります。新築祝いや引越祝いとしてもよころばれています。
座面カラー

サイズ




高橋三太郎(たかはし・さんたろう)
木工家
1949年愛知県生まれ。北海道大学中退後、3年間、世界中を放浪する。その後独学で家具作りを始め1982年に家具工房 santaro を札幌市に開設。1985年に山上木工と出会い、さまざまな建築空間での家具製作を協働して行う。その経験をもとに2011年に家具ブランド ISU WORKS を立ち上げる。
- デザイナー
- 高橋三太郎
- 製造元
- 山上木工
- 素材
- 本体:天然木(ウレタン塗装)、張り地:布地(アクリル70%、ウール30%)
- 座面カラー
- 12色(ブラウン、インディゴ、バイオレット、フォレストブルー、クリムゾン、オレンジ、グリーン、ブラック、グレー、レッド、ブルー、マスタード)
- サイズ
- SH370:幅39.3×奥行24×高さ39cm、SH420:幅39.3×奥行25.2×高さ44cm、SH520:幅39.3×奥行28×高さ53.5cm
- 重量
- SH370:約1.8kg、SH420:約2kg、SH520:約2.5kg
- 製造国
- 日本
- 納期
- 約30日
- 注意事項
- ※受注生産品のため、ご注文後のキャンセルはお受けできません。
※島しょ部(沖縄県含む)へのお届けは、追加の送料(中継料)がかかります。金額はご注文後にお知らせします。
※天然木のため、木目や色合いが一点一点異なります。
※木材が反るのを防ぐため、エアコンやファンヒーターの近くでの使用はお控えください。
※メーカー直送品のため、代引き決済はご利用できません。
台所の横に置いても邪魔にならず、高さもぴったりでした。移動するのに軽くて使いやすいです。
ただ、このタイプの椅子を使用するのは初めてなので、慣れるまで少し時間が必要かもしれません。