初心者のために書かれた、国内初の木工旋盤本格ガイドブック
木工旋盤とは、短時間でさまざまな木材を削ることができる、魅惑の木工機械です。本書はそんな木工旋盤、待望の本格ガイドブック。
道具の基礎知識、木材のそろえ方、刃物のあて方から研ぎ方、塗装の仕方までをていねいに解説しています。作例は食の道具に絞り、お椀、パン皿、ボウル、お盆など、12アイテムを掲載。経験者はもちろん、初心者も楽しみながら作ることができる一冊です。
プロローグ
「暮らしの中で使う道具を自分で作れるようになりたい」
そういう思いで飛び込んだ木工の世界で出会ったのが木工旋盤でした。いくつもの機械を使い何日もかけて家具作りをする木工とは違い、旋盤という機械ひとつで自分の感覚と技術を頼りに、短時間でさまざまな形を削りだすことができる木工旋盤は気軽に取り組め、とても魅力的なものでした。さらに、小さな木片を使って部屋に飾るオブジェやアクセサリーを作ったり、庭木の剪定枝から小さな花瓶を作ったり、普段捨ててしまうような木材も暮らしを彩るものに変身させることができることも木工旋盤ならではだと感じています。
今、日本国内で木工旋盤の人気が高まっているように感じます。私が運営する木工旋盤教室へも、はるばる遠方から習いたいと来られる人が多くなってきました。もしかしたら、自分の暮らしを見直す中で、私と同じ思いを抱き、木工旋盤を始める人が増えているのかもしれません。
本書では、木のもの作りと暮らしのつながりを実感しやすい食の道具に絞り、また、理解しやすいように専門用語もわかりやすい解説を心掛けました。これからより多くの人が木工旋盤を始めるでしょう。すでに始めたけれど難しく感じている人もいるかと思います。そんな中、体系立てて知識・技術をわかりやすく伝える教科書があれば、正しく学び、より安全に、そしてなにより、木工旋盤をより楽しんでもらえるだろうと思い、この本を作りました。ぜひ、『木工旋盤の教科書』を片手に、木工旋盤を存分に楽しんでください。
ツバキラボ主宰 和田賢治
目次
- 著者
- 和田賢治
- 発行元
- 株式会社ワン・パブリッシング
- サイズ・ページ数
- 260mm×215mm・128ページ
- 発行年
- 2021年10月14日
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