時松辰夫『どんな木も生かす山村クラフト』
2,530円(税230円)
身近な木材を器に変え、収入を生み出す、時松流木工のバイブル
木工を通じた地域活性に長年取り組んできた、時松辰夫さんの新著が農文協から9月10日に発売されます。全国33ヵ所、のべ400人以上に、身近な木を活用する木工技術と理念(山村クラフト)を伝えてきた著者の集大成です。
前著『山村クラフトのすすめ』を全面改訂し、全国25自治体で指導して生み出された、地域のクラフト作品約60点をカラー写真で紹介。山村クラフトの考え方と技法を集大成した本書は木工や林業を通じた地域活性に興味ある方のみならず、木工職人を目指す人や地域の産業振興を担う行政マンに必携の内容となっています。
目次
- 第1章 山村クラフトの歩み
- 大量生産の時代に「立ち止まった工業デザイナー」秋岡芳夫との出会い
- 豊かな社会を平和に持続させるのは「工作を楽しむ心」である—秋岡芳夫の「モノ・モノ運動」
- 地域おこしはオーダーメイドのコミュニティー生産方式で
- 大野村での「一人一芸の村運動」の実践
- やっかいもののアテ材に価値を見出した置戸町のうつわ
- 山村クラフトとは何か
- 林業や農業との兼業に適した山村クラフト
- 企業型生産、組合別生産とも違うコミュニティー生産方式
- 林業の6次産業化を山村クラフトから考える
- 第2章 地域で生まれた山村クラフト作品
- 山村クラフトのはじまり 4作品
- 小径木、曲がり材・廃材・薪用材、樹皮を生かす 13作品
- 日常の気づきを形にする 7作品
- 伝統と現代技術の融合 9作品
- 農林漁家の営みを支援する 3作品
- 張り合わせの楽しみ 6作品
- 地域素材をいかす 6作品
- 竹をいかす 2作品
- 形状のおもしろさ 4作品
- 第3章 山村クラフトの技法
- 木材入手から乾燥・木取りまで
- 材料をどう入手するか
- 半割丸太工法でどんな木も100倍の価値を生む
- 欠かせない木材の乾燥
- 木工ろくろを活用した山村クラフト
- 山村クラフトに適した木工ろくろ加工
- 木工ろくろを使って椀木地を加工する
- 山村クラフトの強い味方「プレポリマー」
- 第4章 山村クラフトのグランドデザイン
- 人を育むデザイン
- 人間の尊厳を守るクラフトマンシップ
- クラフトマンを育てるデザインのセンスを磨く
- 売り方をデザインする
- 「商品」を生産する
- 長く愛用される良質な品格に、改良を惜しむな
- 地域のデザイン
- 地域との関係性のなかにあるデザイン
- 人を育むデザイン
- 著者
- 時松辰夫
- 発行元
- 農山漁村文化協会
- サイズ・ページ数
- A5・140ページ
- 発行年
- 2020年9月10日発売
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