日野明子『台所道具を一生ものにする手入れ術』
1,760円(税160円)
自然素材のキッチン道具を長く使うためのコツが学べる。
竹ザルやおひつ、和包丁など、昔ながらの台所道具のメンテナンス方法を各分野の職人に取材、諸説あるお手入れ方法の真偽を確かめられる良書。「木の道具」「土の道具」「金属の道具」など、素材ごとに分類してあり、大半の道具のメンテナンス方法が学べます。職人の工房探訪記も収録されており、読み物としても楽しめます。
プロローグ
道具の手入れ。昔はお母さんやおばあさんに習ったはずの普通のことが、最近は伝わらなくなったといわれます。私も母に教わらなかったひとりなのですが、幸い、「作り手」という優秀な先生につけました。
使い方がわかると、使うのが楽しくなります。使い込むってこういうことなのか、と納得します。作り手から教えてもらったことを確認するために調べたところ、化学に基づいていることに驚くことが多々ありました。「素材を知る」。これが、道具を使いこなす一番のポイントのようです。
「お手入れ」というと、「きれいに保つこと」と、思われるかもしれません。しかし、作り手からは「新品同様に戻したらせっかくの使い込んだ味わいが台なし」という言葉をよく聞きました。
使うことで、生まれる質感。使い勝手にプラスして、これを楽しむことこそ、道具の醍醐味。使いはじめたとき以上に良い道具になる。この本が、そのお手伝いになれば幸いです。
日野明子
目次
- 木の道具
- 川端健夫の白木の器
- 木屋のまな板
- 柴田慶信商店の曲げわっぱ
- 照宝の中華蒸篭
- ゆかい社中そらぐみの桶細工のおひつ
- 滴生舎の漆の器
- 喜八工房の拭き漆の器
- 田代淳さんに教わる 金継ぎ教室
- 土の道具
- 井山三希子の粉引の器・白マットの器
- 安藤雅信の銀彩の器
- 山本忠正の土鍋
- 一陽窯の備前焼の器
- 夏椿・恵藤文さんの道具の使い方と手入れ
- 金属の道具
- 成田理俊の鍛鉄のフライパン
- 及源鋳造の南部鉄器
- 山田工業所の中華鍋
- 生活春秋のアルミの鍋(無水鍋)
- 和田助製作所のステンレスの鍋
- 水野正美の銅の鍋
- 野田琺瑯の琺瑯の鍋
- omoto鈴木康人の鋼の包丁
- TAjiKAのステンレスのキッチンばさみ
- ラッキーウッドのシルバーのカトラリー
- さまざまな道具
- 久保一幸の竹の籠
- 木村硝子店のグラス
- fogのリネンキッチンクロス
- ごはん屋ヒバリ・タナカセイコさんの道具の使い方と手入れ
- コラム
- 洗う道具
- 曲げわっぱと桶と樽
- 中華蒸篭と和蒸篭
- ウレタン塗装
- アルミにまつわる小さな話
- 金属の道具の変化
- 著者
- 日野明子
- 発行元
- 誠文堂新光社
- サイズ・ページ数
- A5判・160ページ
- 発行年
- 2014年06月20日
レビュー
レビューを書く
この商品を買った人は
こんな商品も買っています
こんな商品も買っています
-
2,200円(税200円)金継ぎ入門書の決定版。漆を使った本格的な金継ぎのテクニックを豊富なビジュアルで学べます。
-
1,540円(税140円)重箱の魅力を再発見できる、目からウロコの盛り付けテクニックが満載。
-
990円(税90円)秋岡芳夫が亡くなる前の1989年に書いた最後の著作を文庫本として復刊しました。