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COLUMN

「リノリウム」ってどんな材料?

三角スツール(SH440)
当店のオリジナル家具「柳 三角スツール」の座面部分に「リノリウム」が使われている。

当店で販売している「スラントアップ・ハイグレード」の天板や、「柳三角スツール(SH440)」の座面には、「リノリウム」という材料が使われています。「リノリウム」という言葉の響きや、メラミン化粧板のような見た目から、化学合成された工業製品をイメージしてしまいますが、原料は石油由来ではなく、100%自然由来。それでいて抗菌・抗ウイルス性を備えるなど機能的にもすぐれた材料です。

リノリウムの歴史は古く、1860年代にイギリスで発明され、ヨーロッパでは150年以上にわたり、床材や壁材として用いられてきました。そのリノリウムがいま、身体にやさしく、サステイナブルな素材として日本でもふたたび注目されています。近年では、床材としてだけでなく、家具の材料としても利用されるようになっています。

リノリウムの原材料は、亜麻仁(アマニ)油、ロジン、ジュート、鉱物や植物から採取された色素、石灰岩、木粉。すべて自然素材のため、燃焼しても有害物質が発生せず、土中に埋めると微生物の分解作用によって土に還ります。

ちなみにリノリウムという名前は、ラテン語のlinum(亜麻)とoleum(油)を組み合わせた造語です。亜麻をはじめ、リノリウムの原材料となる植物は、光合成によりたくさんの二酸化炭素を吸収します。この吸収量は製品製造時に排出される二酸化炭素量を上回るため、 カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする)製品としてもリノリウムは期待されています。

  • 亜麻亜麻
  • ロジンロジン
  • 木粉木粉
  • 石灰石灰
  • 天然色素天然色素
  • ジュートジュート

リノリウムの三大特長

特長1 抗菌・抗ウイルス効果

リノリウムに使われている亜麻仁油が空気と触れて酸化する過程で、抗菌、抗ウイルス効果(不活化)をもたらします。このことは第三者機関の試験においても実証されています。ホルムアルデヒドなどの有害物質も一切発生しません。
※【試験機関】一般財団法人北里環境科学センター(2016年実績)

<菌Aに対する抗菌試験>
抗菌試験・接触直後接触直後
抗菌試験・24時間後24時間後
99.9%以上
減少!

特長2 静電気が発生しにくい

石油由来のメラミン化粧板や塩ビシートと違い、リノリウムは自然由来の材料でできているため、冬場の乾燥した室内でも静電気が発生しにくく、ホコリを寄せ付けません。光沢を抑えた仕上げのため、テーブルに使用した場合、指紋や手あかが目立ちにくいのも特長です。

三角スツール(SH440)

特長3 木材のようなソフトな感触

リノリウムは木粉を固めてできており、フェルト紙で裏打ちされているため、メラミン化粧板に比べるとやや軟質になっています。このため、デスクの天板に使うと筆圧感がソフトになり、書き心地が向上します。椅子の座面に用いた場合も固すぎない座り心地が得られます。

スラントアップ・ハイグレード

このようにリノリウムは家具の材料としても適しています。気になるのは耐久性ですが、もともと床材として利用されてきたものなので、短期間で劣化したり、摩耗してしまう心配はありません。お手入れ方法もいたって簡単。普段のお手入れは乾拭き、汚れたら薄めた中性洗剤で水拭きするだけでOKです。

気をつけたいのは熱と刃物です。熱々のポットや鍋を直接リノリウムの上に置くと変形や変色してしまうことがあります。また、メラミン化粧板と違って軟質なため、カッターナイフなど、先端の鋭いものが当たると、表面が傷つくことがあります。ただし、細かい傷であれば、クルミの実をつぶし、布ですり込むと目立たなくなります。自然な経年変化が楽しめるのもリノリウムの魅力です。

リノリウムについてさらに詳しく知りたい人は「+リノリウム」ウェブサイト